2014年に韓国南部の珍島(チンド)沖で沈没し、先月末に海底から引き揚げられたセウォル号で、陸揚げするために船内の海水や泥を取り除く作業が失敗し、陸揚げが当初の予定より遅れる見通しです。
当初、海洋水産部は6日に陸揚げする計画で、セウォル号の重さを減らすため、船体に穴を開けて船内の海水や泥を取り除く作業を行ってきました。
ところが、泥が硬くなっているうえ、海水も思ったほど排水されず、船を陸揚げが可能な重さに減らすのに失敗しました。
海洋水産部は、陸揚げの際に船体の重さに耐えられるよう、陸揚げのための運搬機器24台をさらに投入することにしましたが、追加の運搬機器が現場に着くのは早くても6日で、陸揚げは当初の予定より2、3日ほど遅れる見通しだということです。
海底から引き揚げられたセウォル号は先月31日、木浦新港に接岸し、今月1日から船体の中の泥を除去する作業が行われてきました。