朴槿恵(パク・クネ)前大統領とその親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の一連の疑惑を捜査している検察は4日、ソウル郊外の拘置所に出向いて、収賄などの容疑で逮捕した朴前大統領に対する取り調べを行っています。
3月31日の逮捕後、朴前大統領への取り調べは、4日が初めてです。
取り調べは10時に始まったもようで、午後6時前には終わるものとみられています。
検察は当初、朴前大統領を検察庁に呼び出そうとしましたが、朴前大統領側が心理的に不安定な状態であることや警護問題を挙げて拘置所での取り調べを希望し、検察はこれを受け入れたものです。
朴前大統領をめぐっては、親友の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して三星(サムソン)グループからおよそ430億ウォンの賄賂を受け取った収賄をはじめ、崔被告が実質支配していた2つの財団に対し、合わせて774億ウォンの資金を拠出するよう財閥に強要した疑い、また崔被告に国家機密の文書を渡した国家機密の漏えいなど13の容疑が持たれています。
検察はこれら全般を追及する方針で、なかでも、中核となる収賄容疑に関しては、崔被告との共謀関係の立証に注力するとみられています。
朴容疑者はこれまでの検察の調べと逮捕前の被疑者審問で容疑を一貫して否認してきており、今回の取調べで、どのような姿勢を示すか注目されています。
検察はさらに3~4回の取り調べを経て具体的な容疑と犯罪事実を確かめ、大統領選挙の選挙戦が本格化する今月17日までに朴前大統領を起訴する方針です。