2014年に韓国南部の珍島(チンド)沖で沈没し、先月末に海底から引き揚げられたセウォル号の陸揚げ作業で、海洋水産部は、船体を陸揚げできる重さに減らす作業に失敗したため、結局、陸揚げのための運搬機器を追加投入することになりました。
海洋水産部は6日の陸揚げに向けて、セウォル号の重さを減らすために1日から船体に穴を開けて船内の海水や泥を取り除く作業に取りかかっていましたが、泥が硬くなっているうえ、海水も思ったほど排水されず、船を陸揚げが可能な重さに減らすのに失敗しました。
こうしたことを受け、海洋水産部は5日午前に記者会見を行い、「海水や泥を取り除く作業はやめて、代わりに陸揚げのための運搬機器を追加投入して6日の陸揚げを試みる」と発表しました。
現在、陸揚げ作業が行われている木浦(モッポ)港では、先月31日からセウォル号が依然として半潜水式運搬船に横倒しで乗せられている状態で、船体を陸揚げするための運搬機器480台の組み立てが行われています。
海洋水産部はこの運搬機器で6日の陸揚げを試みて、もし失敗した場合は、運搬機器336台を追加投入して、遅くとも10日までは陸揚げする方針です。
セウォル号は、先月24日、およそ3年ぶりに、沈没した珍島(チンド)沖から引き揚げられ、行方不明者の捜索や真相究明のため、先月31日、木浦(モクポ)港に運ばれ、陸揚げのための作業が行われています。