2014年に韓国南部の珍島沖で沈没し、先月末に海底から引き揚げられ、木浦新港で陸揚げ作業が進められているセウォル号から、持ち主が特定できる犠牲者の遺留品が初めて回収されました。
海洋水産部が5日の記者会見で発表したところによりますと、これまで回収された遺留品は合わせて101点で、このうち、セウォル号を載せた半潜水式運搬船の甲板上に落ちた泥の中から犠牲者のカバンを回収したということです。
カバンの中に名札のついた体操服があったため、カバンの持ち主が確認されました。
カバンは、修学旅行中だった高校生のもので、洗浄後、遺族に渡される予定です。
持ち主を特定できる犠牲者の遺留品が回収されたのは初めてです。
このほかに靴12点、衣類2点など合わせて21点の遺留品を新たに回収し、船体の引き揚げ以降、回収された遺留品は合わせて101点となりました。
また作業の過程で、これまで骨20点を回収しましたが、すべて動物の骨とみられるということです。
一方、海洋水産部は、6日午前2時から、船体を持ち上げるテストを行いましたが、失敗したため、セウォル号の陸揚げは予定より遅れ、海洋水産部は、今月10日までには陸揚げを終えるとしています。