アメリカ産牛肉の韓国への輸入量が急激に増えていて、市場のシェアが近く50%を上回る見通しです。
アメリカの食肉輸出連合会が発表したところによりますと、ことし1月から2月までのアメリカ産牛肉の韓国でのシェアは49.4%で、オーストラリア産41.1%を大きく上回りました。
去年の同じ1月2月は、オーストラリア産牛肉が49.4%、アメリカ産は41.5%と、ほとんど逆でした。
アメリカ産牛肉は、2001年に輸入が自由化されてから輸入量で1位となっていましたが、2003年にアメリカでBSE=牛海綿状脳症の感染牛が見つかったことで、輸入禁止となりました。
その後、韓国では、輸入再開をめぐる政府の交渉に反対するロウソク・デモが続きましたが、2008年に輸入が再開されました。
このようにアメリカ産牛肉の輸入量が最近、増えているのは、韓牛の価格高騰にともなって、家庭や焼肉店などでのアメリカ産牛肉の需要が増えたのに加え、アメリカ産牛肉に対する韓国民の考え方に変化が生じたためとみられています。