アメリカ軍が現地時間で6日、シリアのアサド政権の空軍基地などを巡航ミサイルで攻撃したことをめぐって、中国の外交専門家らは「中国と北韓への警告メッセージとして受け止める見方を強めています。
香港サウスチャイナモーニングポストが8日、中国の軍事専門家の話として伝えたところによりますと、「今回の空襲はシリアとロシアだけではなく、中国をも狙った『計算された行動』だ。トランプ大統領はちょうどアメリカを訪問している習近平国家主席に対して、中国は北韓に影響力を発揮する必要があり、そうしないと北韓もシリアと同じ結果に直面するという意向を伝えたものだ」と分析しています。
一方、今回のアメリカのシリアへの軍事攻撃について、中国外務省の華春瑩報道官は7日の定例会見で取り上げ、「事態のさらなる悪化を防ぎ、得難い政治解決のプロセスを守っていくことが急務だ」と懸念を示しましたが、アメリカによる軍事攻撃については明確な非難も支持もしませんでした。