検察の特別捜査本部は10日、収賄などの容疑で逮捕された前大統領の朴槿恵容疑者が勾留されているソウル拘置所に出向き、取り調べを行っています。
検察は収賄容疑の裏付けに力を入れていて、この日の取り調べは、これまでの調べをもとに、収賄などの容疑を立証するため細部にわたった事実関係を確認することに集中するということです。
検察は、朴槿恵前大統領が逮捕されたあと、2日に一度の割合でソウル拘置所に出向いて取り調べを行っていて、今後、さらに1~2回の取り調べを行い、早ければ今週中に、遅くとも来週初めには朴前大統領を起訴する方針です。
一方、朴前大統領側は検察に対して、弁護人9人のうち、柳栄夏(ユ・ヨンハ)氏と蔡明星(チェ・ミョンソン)氏を除く7人を解任する方針を伝えました。
理由は明らかにされていませんが、柳栄夏氏は容疑を全面否認する方向で弁護することにしていて、こうした方針について弁護人団の中では反対する声もあったとされています。