ヘイトスピーチの抑止を目的とした大阪市の条例にもとづいて、ヘイトスピーチに該当すると初めて認定された動画が、動画投稿サイトから削除されました。
共同通信が10日、報じたところによりますと、大阪市の審査会が先月、ヘイトスピーチに該当すると初めて認定した動画3件のうち2件が削除されたということです。
残りの1件は、すでに投稿者によって削除されています。
これらの動画は、2013年に大阪市内で拡声器などを使って在日韓国人の排除などを訴えるデモや街宣活動を取ったもので、動画投稿サイトの「ニコニコ動画」に投稿されていました。
大阪市は去年7月、特定の民族や人種への差別をあおるヘイト行為に対処するための条例を、全国で初めて施行しました。
審査会には、ヘイトスピーチに当たるかどうかの認定要請が、今回削除された動画を含めて、これまで合わせて27件持ち込まれています。