アメリカは、北韓が近いうちに弾道ミサイルを試験発射した場合、撃墜する準備ができていることを、オーストラリアなどの同盟国に通知したものとみられると、オーストラリアのメディアが11日伝えました。
オーストラリアの日刊紙「デイリー・テレグラフ」は11日、情報筋の話として、北韓は15日またはそれより前に弾道ミサイルの試験発射を行う可能性があるとしたうえで、アメリカは、ミサイルを撃墜するための万全の準備ができていることをオーストラリアに通知したとみられると報じました。
アメリカの通知を受けて、オーストラリアと同盟国は、アメリカによる撃墜の可能性に備えているということです。
こうしたアメリカの軍事行動の動きは、先週、アメリカがシリアの空軍基地に巡航ミサイル「トマホーク」59発を発射したことや、海軍の原子力空母カール・ビンソンを中心とする空母打撃群をこのほど韓半島周辺に派遣したのに続くもので、注目されます。
一方、アメリカ国防総省でミサイル探知・防御を担当するローリー・ロビンソン北方軍・北米航空宇宙防衛司令部司令官は、このほどアメリカ上院に提出した答弁書のなかで、「現在の領空防衛能力により、北韓の核の脅威から十分防御することができる」としています。