北韓が、陸軍、海軍、空軍、戦略軍に続き、新たに「特殊作戦軍」を創設したことが17日、確認されました。
北韓が故金日成(キム・イルソン)主席の生誕105年に合わせて15日に平壌(ピョンヤン)で行った軍事パレードに関する北韓メディアの報道で、特殊作戦軍という新たな名称が初めて登場しました。
軍事パレードでは、海軍、空軍、戦略軍に続き、特殊作戦軍の閲兵部隊が登場し、行進の順番から、特殊作戦軍は海軍や空軍と同級の軍種と推定されています。
北韓の事情に詳しい消息筋によりますと、北韓軍の特殊作戦軍の隊員は10万人ほどと推定されるということです。
北韓が特殊作戦軍を新設したのは、有事の際に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長らを排除する韓米軍の「斬首作戦」に対する対抗措置と受け止められています。
このほど行われた韓米合同軍事演習には、国際テロ組織アルカイダの指導者だったオサマ・ビン・ラデンの殺害作戦に加わったアメリカ海軍特殊戦部隊が参加し、北韓指導部を排除する訓練を行っているほか、韓国軍も、有事の際に北韓指導部を排除する任務を負う特殊任務旅団の創設を推進しています。