三星グループなどから592億ウォンの賄賂を受け取った罪などで起訴された朴槿恵（パク・クネ）前大統領（65）に対する公判準備手続きが大統領選挙前の来月2日に始まる見通しです。
法曹界が21日に明らかにしたところによりますと、ソウル中央地方裁判所は、来月2日に、収賄、公務上の秘密漏洩、職権乱用などの罪で起訴された朴前大統領に対する初の公判準備期日を行うということです。
公判準備期日が始まる時期をめぐっては、5月9日に投開票が行われる次期大統領選挙のあとに行われるという見方が出ていましたが、裁判所は、ことの重大さや迅速な審理の必要性を踏まえ、来月初めに開始する方針を決めたもようです。
公判準備期日は、本格的な公判に先だって争点を整理するための準備手続きで、朴前大統領が出廷するかどうかはわかりません。
公判準備期日で、朴前大統領側は、嫌疑を認めるかどうかや、検察が裁判所に提出した書類が証拠として使われることに同意するかどうかについて、意見を示すことになります。
朴前大統領は、これまで一貫して無罪を主張してきており、裁判でも検察と激しい攻防を繰り広げるものとみられています。