起亜(キア)自動車が、およそ2年間にわたり検討していたインド市場への進出を決めました。
インドの財界などが26日、明らかにしたところによりますと、起亜自動車は27日午前にインド南部のアーンドラ・プラデーシュ州の州政府と工場設立に関する了解覚書(MOU)を締結する予定だということです。
起亜自動車は、215万平方メートルの敷地に600億ルピー、韓国ウォンにしておよそ1兆600億ウォンを投資し、2019年9月から年間30万台の自動車を生産することができる設備を構築するということで、小型乗用車や小型SUVを中心とした生産ラインを設けるとしています。
インドでは、完成車に対する関税率が60%に達することから、起亜自動車は、これまで、インド市場に進出せず、生産工場も設けていませんでしたが、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備に対する中国の報復措置の影響を受け、新興市場での活路を模索するためインド市場進出を決めたものとみられています。