国際水路機関条約にもとづく機関、IHO=国際水路機関が発刊する、世界の海域と名称の基準とされる「大洋と海の境界」に、韓半島東の海、東海が日本海と表記されている問題は、IHO加盟国の同意で2020年までに非公式の協議体で議論されることになりました。
IHOが発刊している、世界の海域の境界や名称が記載されている「大洋と海の境界」は世界の海域と名称の基準とされていますが、1929年に初めて発刊された「大洋と海の境界」初版から現状の第3版まで東海は「日本海」と表記されています。
これについて韓国は、IHOに1997年に初めて問題を提起し、5年ごとに開かれる総会で「東海」と表記すべきだと主張し続けてきましたが、日本との間で合意に至っておらず、合意に至るまでいったん「東海」と「日本海」の併記を求める提案も受け入れられていません。
このため韓国は、今月24日から28日までモナコで開かれたIHOの第19回総会で「大洋と海の境界」の第3版の改定について議論が行われるのに合わせて「東海」が表記されるよう外交的努力を傾けてきました。
しかし外交部が明らかにしたところによりますと、今回のIHOの総会では、東海の表記など「大洋と海の境界」第3版の改訂について、加盟国の同意で2020年までに非公式協議体で議論することが決まったということです。
IHOの事務総長は、今回の非公式協議体での議論が「大洋と海の境界」の第3版改定の最後の機会だと話しているため、今後、協議体にどの国が参加するのかに関心が集まっています。