フィリピンで開かれていたASEAN＝東南アジア諸国連合の首脳会議が29日閉幕し、30日、議長声明を発表しました。
議長声明は、北韓の核と弾道ミサイルについて触れ、「北韓による核実験や弾道ミサイル発射に深い憂慮の念を表明する」としました。
そのうえで、「北韓の行動は地域の平和と安定に悪影響を及ぼし緊張を高めた。関係国は、韓半島の非核化に向けて速やかに対話を進めるべきだ」と強調しました。
一方、議長国であるフィリピンのドゥテルテ大統領は、北韓の核問題について、「深く憂慮している」としましたが、韓半島で緊張が高まっている理由については、アメリカが原子力空母を韓半島近海に派遣していることを批判し、アメリカはこの問題から手を引くべきだと強調しました。