北韓を逃れて韓国に定住した脱北者の3人に2人は、韓国での生活に満足していることが調査でわかりました。
統一部傘下の脱北者支援機関「南北ハナ財団」が去年6月から8月まで15歳以上の脱北者およそ1万2000人を対象にアンケート調査を行って、1日、結果を発表しました。
それによりますと、韓国での生活に「非常に満足する」と答えた人は、23.7%、「概ね満足する」は43.3%で、合わせて67%の人が「満足する」と答えたということです。
満足の理由としては、複数回答で、「自分のやりたいことができる」と答えた人がもっとも多く、続いて「北韓で生活していたときより経済的に余裕ができた」、「働いた分、所得が得られる」、「監視や統制を受けない」の順でした。
「普通」と答えた人は29.1%、「満足していない」は3.5%、回答しなかった人は0.3%でした。
満足していない理由としては、「経済的に厳しい」がもっとも多く、続いて「脱北者への偏見や差別がある」、「自分の能力とやりたい仕事とのギャップが大きい」、「韓国社会や文化への適応が難しい」の順でした。