2014年4月に沈没し、最近陸揚げされたセウォル号の船内から、人骨とみられる骨2点が見つかりました。
これまで、海底から人骨とみられる骨が見つかっていますが、船内から見つかったのは初めてです。
セウォル号現場収拾本部によりますと、10日午前、セウォル号の船内を捜索していたところ、4階の船尾の左舷側、修学旅行中だった高校生のうち女子生徒が泊まっていた客室付近の休憩室で、人骨と見られる骨2点が見つかったということです。
骨は、DNA鑑定のため国立科学捜査研究院に送られ、鑑定には1か月ほどかかる見通しです。
今回、人骨が見つかった場所は、行方不明者の家族らが優先的に捜索することを望んでいたところでしたが、捜索が遅れ、家族らの不満が高まっています。
旅客船セウォル号は、2014年4月16日、修学旅行に出かける高校生などを乗せて済州(チェジュ)島に向かう途中、珍島沖で沈没し、295人が死亡、9人が行方不明のままとなっています。