文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今回の大統領選挙で41%の得票率で、2位とこれまででもっとも大きいおよそ557万票の差で当選しましたが、与党の議席数が過半数に及ばないことから、今後、ほかの政党といかに協力できるかが安定的な国政運営のカギになりそうです。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今回の大統領選挙で41%の支持を得て、過半には及びませんでしたが、2位だった保守系の洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補との差はおよそ557万票となり、大統領選挙が 直接選挙に変わった1987年以来、もっともに大きな票差で当選しました。
互角の候補2人の構図ではなく、5人の候補が争うなかで、得票率41%を獲得したことで、安定的な国政運営の基盤が築かれたとみられていて、何より、政党の連帯などによるものではなく、革新系の政党が独自の力で成し遂げた政権ということで、意義深いと評価されています。
ただ、与党になった「ともに民主党」の120議席、同じ革新系の正義党の6議席、ともに民主党に近い無所属議員4人を合わせても130議席と、国会の299議席の過半数に及ばないため、今後ほかの政党といかに協力できるかが安定的な国政運営のカギになりそうです。