検察のトップ、金秀南(キム・スナム)検察総長は11日、辞意を表明しました。
金秀南検察総長は、「朴槿恵(パク・クネ)前大統領の捜査が終わり、大統領選挙も無事終了して新しい大統領が就任したため、役目をある程度果たしたと考え、辞意を表明した」としています。
大統領府青瓦台によりますと、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は検察総長の辞表を受理する方針だということです。
金秀南氏は2015年12月に就任し、任期は今年12月までですが、辞意を表明したことで、文在寅大統領が大統領選挙の公約として掲げていた検察改革に弾みがつくものとみられています。
文大統領は検察の改革に強い意欲を示していて、検察の捜査権を警察に移し、検察は起訴権と補充的な2次捜査権だけを持つようにするなど、組織の立て直しを進める方針です。
文大統領は11日午前、民情首席秘書官に改革派の法学者、曺国(チョ・グク)ソウル大学法学専門大学院教授を任命しています。
民情首席秘書官は、民意を正確に把握し大統領に報告するためのポストで、保守政権では検察など司法機関を総括する役割を主に担っていました。
曺国氏は記者会見で「韓国の検察は強力な権限を持っているが、その権力を厳正に使用したのかについては疑問がある」と批判しています。