文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12日、仁川(インチョン)国際空港を運営する仁川空港公社を訪問し、関係者らと意見交換し、現在1万人いる仁川空港公社の非正社員を正社員に切り替えていくことを表明しました。
10日に就任した文大統領が大統領府青瓦台と国会以外で公式日程を行うのは初めてで、公共機関の非正規雇用を正規雇用に切り替えるなど、質の高い雇用創出に取り組む姿勢を改めて示したものと受け止められています。
文大統領は、選挙期間中に「雇用大統領」を掲げ、雇用創出を国政の最優先課題の一つにする考えを示しており、公約の一つとして、公共部門で81万人の雇用を創出するとしていました。
就任後も相次いで雇用に関連したメッセージや業務指示を出し、雇用問題に最優先で取り組む姿勢をアピールしています。
一方、文大統領は就任3日目の12日から、大統領府青瓦台本館の執務室ではなく秘書棟で日常業務を行っています。
青瓦台の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官が会見で伝えたもので、その理由については「文大統領は参謀らと近い距離で常にコミュニケーションを取ることを望んでいた」と説明しています。
秘書棟で参謀らと討論・議論しながら日常の業務を行うということです。