文在寅(ムン・ジェイン)大統領は新政権発足に伴い、近く、日本、アメリカ、中国、ロシアの主要4か国に特使を派遣する方針のもようです。
特使派遣は、主要4か国との関係強化に本格的に乗り出す動きとみられ、文大統領はこのほどアメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席とそれぞれ行った会談で、両国に特使を派遣する意向を伝えています。
大統領府青瓦台などによりますと、日本特使には与党「ともに民主党」の文喜相(ムン・ヒサン)議員が有力視されています。
文喜相議員は、韓日議員連盟の会長を務めるなど、日本に太いパイプを持っているとされていて、冷え込んだ韓日関係の改善に向けた協議を行うとみられています。
アメリカ特使には、洪錫炫(ホン・ソクヒョン)前中央日報・JTBC会長、中国特使には「ともに民主党」の朴炳錫(パク・ビョンソク)議員、ロシア特使には同じく「ともに民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)議員の名前が挙がっています。
文大統領は、これら4か国の特使の人選を近く発表する予定です。
各国に派遣された特使は、両国間の懸案をはじめ、文大統領と各国の首脳との会談の日程などの調整に向けた協議を行うものとみられています。
一方、政府は14日から2日間、北京で開かれる中国による現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の会合に朴炳錫議員を団長とする代表団を送ることを決めました。