文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12日、ロシアのプーチン大統領から就任を祝う電話をもらい、初の電話会談を行いました。 ロシアの大統領が韓国の大統領に就任を祝う電話をかけてきたのは初めてで、関係改善が期待されています。
大統領府青瓦台によりますと、プーチン大統領は12日午後、文大統領に就任を祝う電話をかけてきて、およそ20分間にわたって北韓の核問題などについて意見交換が行われたということです。
この電話会談で文在寅大統領は、北韓の挑発行為の中止や非核化に向けてロシアの建設的役割を期待しました。これに対してプーチン大統領は「ロシアは建設的な役割を果たす準備ができている」と応じたということです。
また両大統領は両国関係の発展に努めることで一致し、7月初めにドイツのハンブルクで開かれるG20首脳会議に合わせた首脳会談の実現にも期待を示しました。
これで文大統領は就任3日目で、アメリカ、中国、日本、ロシアの主要4か国の首脳と相次いで電話会談し、朴槿惠(パク・クネ)前大統領の罷免による韓国の首脳外交の空白状況が解消されました。
文大統領は10日にアメリカ、11日に中国、日本、インド、12日、オーストラリア、イギリス、ドイツ、ロシアの首脳から就任を祝う電話を受けています。