文在寅（ムン・ジェイン）大統領は19日、ソウル中央地方検察庁長に大田高等検察庁の尹錫悦（ユン・ソギョル）検事（57）を任命しました。
検察の最重要ポストにヒラ検事を起用するのは極めて異例のことで、文在寅大統領としては、朴槿恵前政権の国政介入事件の徹底解明とともに、検察改革に取り組む姿勢を強調したものと受け止められています。
尹錫悦検事は2013年に、朴槿恵（パク・クネ）前大統領が当選した大統領選挙に国家情報院が不正に介入した事件の特別捜査チーム長として捜査を指揮しましたが、国家情報院のトップの逮捕をめぐって検察首脳部と対立し、更迭されたことがあります。
また最近では、朴槿恵前大統領の親友、崔順実（チェ・スンシル）被告による国政介入事件で、政府から独立した特別検察官が指揮をする捜査チームの長として、崔被告に巨額の資金を提供したとして起訴された三星グループの捜査にあたっています。