文在寅(ムン・ジェイン)政権で大統領を補佐する国務総理の候補に指名された全羅南道(チョンラナムド)知事の李洛淵(イ・ナギョン)氏に対する国会の人事聴聞会が、24日午前10時から始まりました。
人事聴聞会は、与党「ともに民主党」5人、野党「自由韓国党」5人、「国民の党」2人、「正しい政党」1人の合わせて13人の人事聴聞委員で構成され、李洛淵氏の国政課題に関する考えのほか、息子の兵役義務逃れの疑惑など様々な観点から検証が行われます。
韓国では国務総理の就任に国会の同意が必要で、人事聴聞会のあと、31日の臨時国会の本会議で任命同意案が提出され、採決にかけられます。
国会では、与党「ともに民主党」の議席は過半数に満たないため、野党の協力をいかに取り付けるかがカギになります。
前の朴槿惠(パク・クネ)政権では、政権が発足した直後、国務総理や長官・次官級候補者ら6人が脱税などの疑惑で辞退し、新政権の支持率が急落、国政運営に大きな支障が出ました。
そのため、文在寅大統領や「ともに民主党」は人事聴聞会に先立って、新政権を早期に安定させるため、野党に対して人選作業での協力を求めています。