2014年4月に韓国南西部の珍島(チンド)沖で沈没し、今年3月下旬に引き揚げられた旅客船「セウォル号」から見つかった携帯電話の一部のデータが復旧されました。
セウォル号船体調査委員会は26日、データ復旧に関する報告書を公開しました。
それによりますと、2台の携帯電話で、写真や動画、音声などのメディアファイル、メッセージのやり取り、通話履歴などが復旧したということです。
2台のうち1台の携帯電話が最後に動作した時刻は2014年4月16日午前10時1分で、沈没当時の携帯電話の位置を確認することができれば、船内のその区域が浸水した時刻を推定できるものとみられます。
もう1台の携帯電話が最後に動作した時刻は2014年4月16日午前9時47分で、この携帯電話からは、持ち主がまだ読んでいないメッセージとして、「絶対に連絡しなさい」、「死んではだめ、生きていて」などが復旧し、当時の緊迫した様子を伺えるものとなっています。