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国際

光州民主化運動 国連本部で初のセミナー

Write: 2017-05-27 14:08:28Update: 2017-05-27 14:08:28

光州民主化運動 国連本部で初のセミナー

1980年の「光州(クァンジュ)民主化運動」を記念する学術セミナーが、ニューヨークの国連本部で現地時間の26日、開かれました。
光州民主化運動は、1980年5月18日に、民主化を求める反政府デモに参加した光州の学生や市民が政府の鎮圧軍部隊と衝突し、軍の発砲によって200人以上が死亡または行方不明になりました。
今回のセミナーは、韓国の「5.18記念財団」が国連駐在韓国代表部とともに開いたもので、「光州日誌~民主主義と自由の集団的記憶~」というテーマで、学者、マスコミ関係者、外交官、アメリカ在住の韓国人、光州民主化運動の犠牲者の遺族ら100人あまりが出席しました。
セミナーではアメリカのAP通信特派員として光州事件を取材した記者がジャーナリストとして目撃した当時の抗争について発表したほか、目撃者の証言や光州運動の記録「死を超えて、時代の暗黒を超えて」の英語版が無料で配布され、当時の真相を振り返る時間となりました。
出席者からは「衝撃的」、「民主化運動として、その価値が見直されるべき」という意見が出され、「いまだに真相究明や責任者の処罰がきちんと行われていない」ことが課題として指摘されました。
韓国では、この運動に北韓が介入したという根拠のない説が一部で出回って運動の意味が格下げされるなど、革新か保守かを分ける政治的道具として悪用された時期がありました。
しかし、ユネスコ=国連教育科学文化機関は2011年、この運動を「民主抗争」として認めています。
国連本部で初めてのセミナーを開いた韓国の「5.18記念財団」は、今後も国際舞台でこうした行事を開いていくことにしています。

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