2014年に韓国南西部の珍島(チンド)沖で沈没し、ことし4月上旬に引き揚げられた大型フェリー、セウォル号が沈んでいた付近の海底の捜索が28日、終了しました。
セウォル号の引き揚げ作業では、船内にあると推定された行方不明者が外に流れ出ないようにするため、沈んでいた船の周囲に200メートルかける160メートル、高さ3メートルの鉄製のフェンスを設置しました。
そして船体を引き揚げた4月9日からは、このフェンスの内側の海底の捜索を行い、行方不明者の人骨1点と遺留品6点を見つけましたが、それ以上は見つからなかったため、現場収拾本部は海底捜索を28日で終了させました。
セウォル号は、現在、木浦港の埠頭に陸揚げして船内捜索が行われていますが、この捜索で全ての行方不明者が見つからない場合は、海底捜索をさらに行う方針です。