文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、行政自治部、文化体育観光部、国土交通部、海洋水産部の4閣僚候補を新たに指名しました。
まず行政自治部長官候補には、与党「ともに民主党」の金富謙(キム・ブギョム)議員(59)が指名されました。
金富謙議員は4選で、去年4月の総選挙では保守系の支持基盤だった大邱(テグ)で当時の与党セヌリ党の候補を破って当選し、波乱を巻き起こしました。
文化体育観光部長官には、「ともに民主党」の都鍾煥(ト・ジョンファン)議員(62)を指名しました。
都鍾煥議員は詩人の国会議員で、朴槿恵政権が作成したとされる「文化芸術界のブラックリスト」を集中的に追及しました。
国土交通部長官には、「ともに民主党」の金賢美(キム・ヒョンミ)議員(54)を指名しました。
正式に任命されれば、初の女性の国土交通部長官になります。
先に指名された外交部長官とともに、女性を積極的に起用する文在寅大統領の姿勢がうかがえます。
海洋水産部長官には、「ともに民主党」の金栄春(キム・ヨンチュン)議員(55)を指名しました。
金栄春議員は3選で、国会で農林畜産食品海洋水産委員長を務めました。
指名された4人は、いずれも与党「ともに民主党」の議員です。
国会の人事聴聞会では、同僚議員に対する配慮として、検証の水位を調節するのは暗黙の慣行となっているため、これまで人事聴聞会で国会議員の長官候補が問題になったことはありませんでした。
文在寅大統領は、人事聴聞会を意識して、国会議員の中から長官候補を指名したという指摘も出ています。