日本政府は、韓国への特使として自民党の二階俊博（にかい・としひろ）幹事長を6月10日ごろ、韓国に派遣する方針です。
日本から韓国への特使の派遣は、安倍首相が30日に行われた文在寅（ムン・ジェイン）大統領との電話会談で、日本からも特使を派遣したい意向を伝えたところ、文大統領がこれに応じたことで実現するものです。
日本のメディアが31日に伝えたところによりますと、二階幹事長は文大統領と会い、安倍首相の親書を伝えて韓日首脳会談の早期開催を促す考えだということです。
日本としては、ことし7月にドイツで開かれるＧ20＝主要20か国・地域首脳会議に合わせて、韓日首脳会談を開くことを検討しているもようで、文大統領と二階特使との会談では、一昨年末の韓日両政府による慰安婦合意や北韓の核問題などが取り上げられる見通しです。
このほか、日本は去年開催できなかった韓日中3か国首脳会談の早期開催の意向も伝えるものとみられます。
二階幹事長は、自民党の総務会長を務めていた2015年2月に韓日関係が冷え込んでいる中でも、日本の観光業界の関係者およそ1400人とともに韓国を訪問するなど韓国と日本のパイプ役を果たし、「知韓派」として知られています。