朴槿惠(パク・クネ)前大統領の親友で国政介入事件の中心人物、崔順実(チェ・スンシル)被告の娘、チョン・ユラ容疑者(20)について、検察が業務妨害などの疑いで、2日、裁判所に逮捕状を請求しました。
チョン・ユラ容疑者は、朴槿恵政権の「影の実力者」とされていた崔順実被告の娘という身分を利用して、名門の梨花(イファ)女子大学に不正な方法で入学し、成績についても不正な優遇措置を受けていたほか、韓国最大の財閥、三星グループから支援を受けた容疑が持たれています。
検察は2日、チョン・ユラ容疑者について逮捕状を請求しましたが、容疑は、チョン容疑者が梨花女子大学に入学する際、不正な優遇措置を受け、大学の業務を妨害したことから、業務妨害の容疑、また乗馬協会名義の偽造された書類によって高校の出席を認められていたことから、公務執行妨害の容疑です。
また検察は、崔順実被告が三星グループから78億ウォンの支援金を受けるにあたって、チョン・ユラ容疑者が共謀したかどうかについての取調べがさらに必要だとしています。
逮捕状を請求した理由について検察は、チョン容疑者がほとんどの容疑を否認するなど、証拠隠滅の恐れがあり、住所が不明で逃走の恐れがあることを挙げています。
逮捕状を出すことが妥当かどうかを判断する裁判所の審査は2日午後から始まり、逮捕状が出されれば、チョン・ユラ容疑者は最大で20日間、拘束されます。