朴槿惠(パク・クネ)前大統領の親友で国政介入事件の中心人物、崔順実(チェ・スンシル)被告の娘、チョン・ユラ容疑者(20)の逮捕が認められませんでした。
チョン・ユラ容疑者は、朴槿恵政権の「影の実力者」とされていた崔順実被告の娘という身分を利用して、名門の梨花(イファ)女子大学に不正な方法で入学し、成績についても不正な優遇措置を受けていたほか、韓国最大の財閥、三星グループから支援を受けた疑いなどで検察が逮捕状を請求していました。
チョン氏は今年1月に不法滞在の疑いでデンマーク当局に拘束され、先月31日、強制送還される途中の航空機内で検察に身柄を拘束されましたが、その後の取り調べでも一貫して容疑を否認していました。
ソウル中央地方裁判所は、3日早朝、「犯罪への加担の経緯と程度、基本的な証拠資料が収集された点などを勘案すると、逮捕の必要性を認定し難い」として請求を棄却し、チョン氏は直ちに釈放されました。
検察は逮捕状を再び請求するかどうか検討するとみられます。
一方、釈放されたチョン氏は記者団に「多くの方に心配を掛け、このようなことを起こし、本当に申し訳ない。今後、検察の捜査に誠実に対応する」と話しました。