タクシーを利用する外国人観光客に対してメーターに表示される金額を上回る料金を不当に請求するタクシーの取締りに力を入れているソウル市は、今月2日、初めて「3アウト制度」による処罰を適用したことがわかりました。
「3アウト制度」は、メーター金額を上回る不当な料金を請求し、2年間で3回摘発を受けた運転手に対し、60万ウォンの罰金と資格を取り消すもので、ソウル市は、2015年から専門の組織を設置し、常時取り締まりを行っています。
今回摘発されたタクシー運転手は、去年6月、外国人観光客に対して、通常料金が3000ウォンの明洞から忠武路(チュンムロ)の区間で最大3万6000ウォンの料金を要求し、20万ウォンの罰金と警告処分を受けたほか、去年8月には通常料金の5倍の料金を要求し、40万ウォンの罰金と資格停止30日の処分を受けていました。そして今回、通常料金の10倍の料金を要求したことが摘発され、「3アウト制度」の処分を受けたものです。
ソウル市は毎年、こうした問題が相次いで発生していることを受け、韓国語、日本語、英語、中国語の4か国語でタクシー利用案内パンプレットを配布するほか、外国語専門担当チームを組織して観光客が多く集まる地域でタクシーを利用する外国人乗客を対象に情報を収集するなど、取り締まりを強化しています。