法務部は8日、過去の重要事件で不適正な処理をしたとして、検察幹部4人に対する問責人事を行いました。検察の人事刷新が始まったとする見方が出ています。
法務部は8日、ユン・ガプクン大邱(テグ)高等検察庁長、キム・ジンモ ソウル南部地方検察庁長、チョン・ジョムシク大検察庁公安部長、チョン・ヒョンジュン大邱地方検察庁長の4人を、法務研修院の研究委員とする辞令を出しました。
いずれも、手抜き捜査との指摘があった事件を指揮、または関与した検察幹部で、4人は辞令を受けて辞表を提出しています。
このうちユン・ガプクン氏は、去年、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の側近で、職権乱用や職務怠慢などの罪で在宅起訴された禹柄宇(ウ・ビョンウ)元大統領府青瓦台民情首席秘書官の捜査を担当し、手抜き捜査を主導したという疑惑が、キム・ジンモ氏は、2014年4月に沈没した旅客船「セウォル号」をめぐる捜査で、捜査の縮小・隠ぺいに介入したという疑惑が持ち上がっていました。
法務部は、人事の背景について、「検察に対する国民の信頼を回復するためのものだ」としており、新政権が重要な課題として掲げている検察改革が、今後、人的刷新を中心に強く推し進められるものとみられています。