安倍晋三首相の特使として韓国を訪問している自民党の二階俊博幹事長の発言が論議になっています。
二階氏は韓国入りした10日、南西部の木浦で韓国の国会議員らとの会合であいさつし、「一握りの悪巧みをする連中は撲滅をしていくように。韓国にもいるかもしれないから、見つけたら撲滅してください」と語りました。
二階氏はこの発言に先立ち、「お互い友情を持ってずっと仲良くやろうと考えている人々の方が何倍も多い」と語るなど、両国の友好関係の強化を訴える文脈での発言でしたが、表現が過激だったこともあり、波紋が広がっています。
二階氏の発言は、慰安婦問題をめぐる両国間の合意の再交渉を求める勢力を念頭に置いたものだとする指摘も出ています。
外交部の関係者はこうした発言について、両国関係に関する発言は慎重を期すべきだとする見方を示しました。
二階氏は日本の観光業界の関係者300人余りを率いて韓国を訪れました。
12日午後には文在寅大統領を表敬訪問し、安倍首相の親書を渡す予定です。