文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、FIFA=国際サッカー連盟のインファンティノ会長と会談し、ワールドカップの北東アジア共同開催を提案しました。
大統領府青瓦台の報道官によりますと、文在寅大統領は12日、青瓦台でFIFA=国際サッカー連盟のインファンティノ会長と会談し、「韓国、北韓、日本、中国の北東アジアの4か国が共同でワールドカップを開催すれば、北東アジアの平和構築に役立つと思う。2030年のワールドカップがそのような機会になることを望む」と述べたということです。
これに対してインファンティノ会長は、「前向きに検討する」と答えたということです。
これは、ワールドカップの出場枠が、2026年から、いまの32チームから48チーム拡大することや、2030年のワールドカップがアジアで開かれる可能性が高いことを踏まえての提案とみられます。
これが実現すれば、アジアで28年ぶりにワールドカップが開催されることになります。
しかし、北東アジア4か国の共同開催は、各国の思惑が異なり、容易ではないとみられます。
中国はサッカーの強化を国策として掲げていて、共同開催よりは単独開催に向けて意気込みを見せています。
日本も2050年までにワールドカップの単独開催を目指しています。
北韓は核やミサイルの開発で、国際社会の非難を受けているため、共同開催の実現の足かせとなる可能性があります。