14日に予定された3人の閣僚候補に対する人事聴聞会は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が公正取引委員長に金尚祚(キム・サンジョ)氏の任命を強行したことに野党が強く反発し、最大野党「自由韓国党」は聴聞会をボイコットするなど難航しています。
国会は14日、文在寅大統領が指名した与党議員出身の閣僚候補3人に対する人事聴聞会を開き、閣僚としての資質や道徳性を審査する予定でしたが、文大統領が人事聴聞会の審査報告書が採択されなかった金尚祚氏の任命を強行したため、野党3党は一斉に猛反発しています。
14日に人事聴聞会が行われるのは、いずれも与党「ともに民主党」議員で、行政自治部長官候補の金富謙(キム・ブギョム)氏(59)、文化体育観光部長官候補の、都鍾煥(ト・ジョンファン)氏(62)、海洋水産部長官候補の金栄春(キム・ヨンチュン)氏(55)です。
国会の人事聴聞会では、同僚議員に対する配慮として、検証の基準を緩やかにすることが慣行となっているため、当初、3人に対する聴聞会はスムーズに進められるものと予想されていましたが、野党側が攻勢を強め難航しています。
ところで、外交部長官に指名された康京和(カン・ギョンファ)氏の人事聴聞会報告書採択の期限が14日となっており、文在寅大統領は明日15日にも任命を強行するものとみられ、与野党対立が激化し政局は急激に冷え込むことが予想されます。