イギリスの格付け会社「フィッチ・レーティングス」が韓国のことしの経済成長率の見通しを2.7%に上方修正しました。
フィッチ・レーティングスは20日、定例の世界経済見通し報告書を発表し、そのなかで韓国のことしの経済成長率の見通しをことし3月の見通しより0.2ポイント引き上げて2.7%に上方修正しました。
また「韓国経済はことし1月から3月期、輸出の増加に支えられ、前の四半期に比べて1.1%成長した。来年も支出の増加で2.8%の堅調な成長基調が続くと期待される」と説明しました。
しかし、建設部門の低迷で投資の伸び率は鈍化し、輸出も今後、中国の景気低迷のあおりを受けて、伸び悩むと予想しました。
またフィッチ・レーティングスは、韓国銀行が再来年まで政策金利を年1.25%に据え置くという見通しを示しました。
さらに、「文在寅(ムン・ジェイン)政権が来年と再来年により拡張的な財政政策を展開するとみられるが、与党が過半を占めていないため国会の抵抗に直面する可能性がある」と指摘しました。