ソウル中央地方裁判所は、20日、犯罪収益隠匿規制法違反の疑いで検察が請求していた、崔順実(チェ・スンシル)被告の娘で馬術の韓国代表だったチョン・ユラ(20)さんに対する逮捕状をまたも棄却しました。
裁判所は「犯罪への加担の経緯や程度などから、必要性を認め難い」としています。
ソウル中央地方裁判所が朴槿恵(パク・クネ)前大統領の親友で国政介入事件の共犯として裁判を受けている崔順実被告の娘のチョンさんの逮捕状を棄却したのはこれが2度目です。
検察は今月2日、チョン・ユラさんに対して、梨花女子大学への入学で不正を働いたとして業務妨害の疑いで逮捕状を請求しましたが棄却され、18日、新たに犯罪収益隠匿規制法違反容疑を追加し、改めて逮捕状を請求していました。
チョンさんは「母がやったことで何も知らない」と容疑を否認していますが、検察は、チョンさんが三星グループからもらったおよそ78億ウォンの不正支援を隠ぺいするため、三星から提供された一頭あたり数十億ウォンもの名馬3頭のうち2頭を別の馬に取り換えたことや、国際介入疑惑が浮上したあと、朴前大統領と数回にわたって電話でやりとりをしていたことなどを突き止め、チョンさんを積極的な共犯とみています。