朝鮮王朝時代に日本に派遣され、両国の友好関係の象徴とされる外交使節「朝鮮通信使」が使った船が実物サイズで復元されます。
韓国文化財庁の国立海洋文化財研究所が22日、明らかにしました。
2018年9月までの復元を目指し、韓国南西部・全羅南道(チョンラナムド)にある工場で来週から建造作業が始まるということです。
朝鮮時代の韓国と日本の外交関係に関する専門書や古文書の設計図など、さまざまな資料をもとに、最大限原型通りに復元するということです。
朝鮮通信使船は、全長34.5メートル、幅9.3メートル、高さ3メートルで、韓国の伝統的な船、韓船(ハンソン)のように平底船の形をしています。
船には、官吏や通訳、医者など400~500人の使節団が乗っていたということで、1回の派遣に6隻の船が用意されていました。
朝鮮通信使船は、実物の2分の1のものが製作されたことはありますが、実物サイズで復元されるのは、今回が初めてです。
再現された船は、朝鮮時代の船と関連した資料を展示する船上博物館として使われるほか、韓日両国で毎年開催される朝鮮通信使祭りなどにも活用されるということです。