アメリカのレックス・ティラーソン国務長官は、22日、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備を巡る問題について、「韓国国内での民主的な手続きを尊重する」と述べました。
外交部の当局者によりますと、ティラーソン長官は、22日の夜、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官と25分間電話会談を行い、「サードについて、国内では民主的な正当性と手続きの透明性が求められている」という康長官の発言に対し、答えたものです。
康長官は、また「サードの配備を中止しようとする意図ではなく、民主的な手続きや正当性を担保するために内部の手続きを踏むことだ」と環境影響評価の方針について説明したということです。
「民主的な手続きを尊重する」というティラーソン長官の言葉は、韓国政府がサード配備先の環境影響評価をすると決定したことに対する理解を示したものと分析されます。
ティラーソン長官は、また、北韓の核問題について、「今我々が取り組んでいるのは『平和的な圧迫キャンペーン(peaceful pressure campaign)』である」とし、「北韓の核問題の平和的な解決を求めている」、「北韓の非核化に北韓の未来が掛かっている」などと述べたと当局者は伝えました。
18日に就任した康長官が、外国の外務閣僚と電話会談をしたのは、21日の岸田文雄外務大臣との会談に次いで2番目です。