外交部と国政企画諮問委員会が、外交部内に日本局と中国局を設置する案を検討していることがわかりました。
韓国の日刊紙「東亜日報」が26日、複数の政府当局者の話として報じたところによりますと、外交部と国政諮問委員会は現在、外交部の北東アジア局傘下にある日本や中国との外交を担当する課を、日本局と中国局に昇格させる方向で検討を進めているということです。
日本局は、日本とオーストラリア・ニュージーランドを担当する2つの課で、中国局は、中国の中央政府、地方政府、それに、人文交流・協力および香港・台湾を担当する3つの課で構成されることが有力視されるということです。
これまで、外交部には、アメリカを担当する北米局が3つの課と1つのチームで構成されていましたが、中国は2つの課、日本は1つの課が担当していました。
こうした動きは、韓中国交樹立25周年を迎え、これまで弱いと批判されていた中国や日本との外交を大幅に強化するもので、注目を集めています。
これについて専門家らは、「まだ最終的には決まっていないものの、こうした案が積極的に検討されていること自体、李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)政権とは異なる大きな変化だ」と評価しています。
中国局の設置が実現すれば、これまでアメリカに偏っていた韓国の外交の軸が中国にも移されることになりそうです。