韓国で開かれている世界テコンドー選手権大会にデモンストレーションのために韓国を訪れている、北韓主導の国際テコンドー連盟(ITF)の李勇鮮(リ・ヨンソン)総裁が、現在二つに分かれているテコンドー連盟を早期に統合したい考えを示しました。
現在、テコンドー界は、韓国主導の「世界テコンドー連盟(WTF)」と北韓主導の「国際テコンドー連盟(ITF)」があり、今回の世界テコンドー選手権大会は、WTFによるものです。
ITFの李勇鮮(リ・ヨンソン)総裁は、27日、世界テコンドー平和統一支援財団(GTSF)主催の晩さん会に出席して、「ITFとWTFを統合する議論を行うために来た。テコンドーは一つだ。早く統合しなければならない」と述べて、ITFとWTFの統合に積極的に取り組む考えを示しました。
ただ、WTFがスポーツとしての性格を全面に出している一方、ITFは、武道としての原形を強調していて、競技の仕方や型の基本、用語、競技の規則でも違いがあり、統合への課題となりそうです。
一方、北韓のITFは、32人の役員・選手団が23日午後、北京から大韓航空機で金浦空港に到着し、テコンドー師範団が24日、全羅北道(チョルラブクド)茂朱(ムジュ)のテコンドー院で開かれた2017WTF世界テコンドー選手権大会の開幕式でデモンストレーションを行ったほか、28日にはソウルの国技院で公開演技を行いました。