文在寅(ムン・ジェイン)大統領の就任後初めてのアメリカ訪問は「公式実務訪問(Official Working Visit)」となっています。
通常、首脳のアメリカ訪問形式は、国賓訪問(State Visit)、公式訪問(Official Visit)、公式実務訪問、実務訪問(Working Visit)に分けられます。
国賓訪問は、ワシントン以外の都市も回る場合に対象となり、21発の礼砲を放つホワイトハウス歓迎式とホワイトハウス歓迎夕食会、アメリカ議会の上・下両院合同演説の日程が組まれます。
公式訪問(Official Visit)は、国賓訪問に比べて儀典がやや簡素化され、状況に応じて、ホワイトハウスの歓迎晩餐会やアメリカ議会の上・下両院合同演説などが行われます。
実務訪問(Working Visit)は公式訪問よりさらに儀典が省略された形の訪問です。
文大統領が今回選択した公式実務訪問は、実務訪問と形式は似ていますが、儀典が格上の訪問形式です。
文大統領の今回の訪問は、ホワイトハウスに到着後、儀仗隊からパレードで迎えられたこと、2日目のアメリカ議会上・下両院指導部との懇談会、ホワイトハウス歓迎夕食会、ブレアハウス3泊利用などを勘案すると、形式は公式実務訪問ですが、儀典は事実上国賓訪問級というのが青瓦台の説明です。
歴代大統領のうち、国賓訪問でアメリカを訪れた大統領は、李承晩(イ・スンマン)、朴正煕(パク・ジョンヒ)、盧泰愚(ノ・テウ)、金泳三(キム・ヨンサム)、金大中(キム・デジュン)、李明博(イ・ミョンバク)各元大統領の6人です。