韓国の対米黒字は、ことし1月から6月までの上半期に81億6000万ドルとなりましたが、去年上半期に比べて36%も減少したことがわかりました。
対米黒字額は、ワシントン現地時間の30日に開かれた韓米首脳会談で、トランプ大統領が韓米FTA=自由貿易協定を締結してからアメリカの貿易赤字が膨らんでいるとして、協定の見直しに意欲を示したことで急激に関心の対象に浮上しました。
関連資料をまとめた産業通商資源部によりますと、上半期の対米黒字額の減少は、アメリカから韓国へ、一般機械、自動車、農水産物などを中心とした輸入が大幅に増加したことが影響したものとみられるということです。
一方、韓国の6月の輸出額は、去年6月に比べて13.8%多い514億ドルとなり、月別の輸出額としては、政府が統計を取り始めて以来、歴代2番目の高い水準になったことがわかりました。
その理由について、専門家らは、「世界的な景気回復に加え、輸出品目や市場の多角化などが影響したものとみられる。韓国の輸出は、今後も好調を続け、ことしは3年ぶりに輸出と輸入をあわせた貿易規模が1兆ドルを超える見込みだ」としています。