文在寅大統領は5日、ドイツを訪問し、7~8日にハンブルクで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に出席します。
先の韓米首脳会談で、文在寅大統領とトランプ大統領はG20首脳会議に合わせて韓米日3カ国の首脳会談を開くことで合意しましたが、G20首脳会議には中国の習近平国家主席も出席する予定で、韓中首脳会談が開かれる可能性も高いと見られます。
韓国と中国の最大の懸案は高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の韓国配備です。
文在寅大統領はTHHADについて、国内の手続の問題で配備が遅れる可能性を示唆しているものの、配備撤回の考えはないとの立場を明らかにしています。
一方の中国は配備に強く反対する立場を維持しています。
文在寅大統領はTHHADに関連した中国の経済制裁措置について、「不当な干渉だ」として、制裁措置の撤回を求めていますが、文在寅大統領が配備撤回の考えはないとの立場を明らかにしたことで、中国側の反発はさらに強まるものと予想されます。
北韓問題でも韓中の両首脳が一致するとはかぎらない状況です。
韓米首脳会談では「北韓を対話のテーブルにつかせるために最大の圧力を加えていく」ことで合意するなど、韓国とアメリカが足並みを揃える形となりました。
中国は対話重視の姿勢を保っていて、北韓に対する制裁強化ついて、具体的な部分で一致するのは難しいとの指摘も出ています。