韓米自由貿易協定の再交渉について関心が寄せられています。
大統領府青瓦台によりますと、先の韓米首脳会談で、トランプ大統領は自由貿易協定締結後にアメリカの貿易赤字が拡大したとして、再交渉の必要性に言及しました。
これに対して、文在寅大統領は、実務レベルで自由貿易協定の効果を共同で分析、調査することを提案したということです。
アメリカのトランプ大統領は4月28日のロイター通信のインタビューで、韓米自由貿易協定について、「ひどい協定だ」として、自由貿易協定の終了を示唆するなどしました。
また、同じ時期に韓国を訪問したマイク・ペンス副大統領も、「韓米自由貿易協定を含めてすべての貿易協定を再検討する。韓米自由貿易協定の改善に向けて努力する」としました。
こうした中、今後どういった形で協議が進められるのかに関心が寄せられています。
ホワイトハウスの報道官は先月30日、「大統領の指示で再交渉と修正のための共同委員会の開催を要求する」として、事実上再交渉に向けた協議を求める方針を明らかにしまたが、韓国側はあくまでも自由貿易協定の効果を共同分析、調査することに重点を置いています。
いずれにしても事実上の再交渉は避けられない見通しで、韓国の産業通商資源部の関係者は、多様なシナリオを想定し、綿密に対応していくとしています。