文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日、新しい検察総長に文武一(ムン・ムイル)釜山高等検察庁長を指名しました。
大統領府青瓦台の報道官は4日に行われた会見で、文氏について 「穏やかな人柄で検察内部から信頼が厚い。検察組織を早期に安定させ、検察改革を成し遂げられると思われる」として、指名の理由を明らかにしました。
文武一氏はことし56歳、光州(クァンジュ)出身で、高麗大学法学部を卒業、ソウル西部地方検察庁長、大田(テジョン)地方検察庁長などの要職を経ています。
特に、巨額の資金を渡した政治家の名前が記されたメモを残して自殺した建設会社「京南企業」の前会長、成完鍾(ソン・ワンジョン)氏の事件を指揮し、当時、朴槿惠(パク・クネ)政権の実力者だった李完九(イ・ワング)元国務総理らを起訴しています。
文武一氏は、4日に指名を受けた直後、高位公職者の不正を捜査する特別組織の設置や検察から警察への捜査権移譲などを示唆している文在寅(ムン・ジェイン)政権の検察改革について「検察改革を望む国民からの熱望を十分理解している」として、意欲を示しました。
文武一氏に対する人事聴聞会は、今月20日に行われます。