G20=主要20か国・地域首脳会議に出席するため、ドイツを訪れている文在寅(ムン・ジェイン)大統領が現地時間の6日、中国の習近平国家主席と初めての首脳会談を行いました。
会談はベルリン市内のホテルで75分間行われ、北韓の核問題などの懸案について意見が交わされました。
会談で文大統領は、北韓の非核化や平和構築のため、両国の協力は非常に重要だと述べて、対北韓政策で中国の役割を強調しました。
これに対し、習近平国家主席は、南北間の対話と韓半島の平和定着に向けた文大統領の努力を積極的に支持すると述べ、両国で北韓の非核化に向けて努力していくことで合意しました。
特に両首脳は、北韓が4日、ICBM=大陸間弾道ミサイルの試験発射に成功したと主張したことについて、「容認できない」と糾弾し、「北韓が追加挑発をやめるよう、さらなる制裁と圧力をかけていく」ことで一致しました。
またことしは韓中国交樹立25周年となる節目の年だとして、両国が実質的、戦略的協力パートナーの関係をより発展させていくことでも合意しました。
ただ、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備について、習近平国家主席は、「中国国民の懸念を心配せずにはいられない」と述べて、配備撤回を示唆したものといわれており、文大統領との間で、立場の隔たりがあったものとみられます。