ドイツのハンブルクで開かれたG20首脳会議では、北韓問題が重要な焦点となりましたが、首脳宣言には北韓問題は盛り込まれませんでした。
韓国は首脳宣言に北韓を批判する内容を盛り込むことを目指しましたが、首脳宣言には北韓問題は盛り込まれず、議長国ドイツのメルケル首相は会見で、「すべての首脳が北韓問題に憂慮を示した。国連安保理での適切な措置を希望する」とだけ言及しました。
首脳宣言に北韓問題が盛り込まれなかったのは、中国やロシアの反対があったからだとの指摘もあります。
アメリカは中国の役割を強調していますが、中国はこの問題について、中国の役割だけを強調するのは無理があるとする立場です。
習近平国家主席は文在寅大統領との会談で、北韓の核問題はアメリカと北韓の問題であり、中国に責任を転嫁するのではなく、国際社会がともに努力べきだとしました。
とはいうものの、今のところ北韓に最も強い影響力を行使できる国は中国で、中国の役割が重要との指摘が続いています。