ことしの夏休みの海外旅行先として、日本の人気が高い一方、中国への旅行者は急激に減ったことがわかりました。
旅行会社「モドゥツアー」が今月22日から来月12日までの旅行商品や航空券の予約を集計したところ、日本への旅行は、去年より10ポイント増えて全体の23％で、もっとも多かったということです。
地域別に見ますと、東京、北海道、九州は去年より２倍以上に増え、大阪と沖縄も50％以上増えました。
これに対して中国は、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備をめぐって両国関係が冷え込んでいることから、10ポイント減って15％でした。
そのほか、東南アジアへの予約は、ベトナム、マレーシア、シンガポール、タイは大きく増えましたが、去年まで人気のあったフィリピンは、政府軍とイスラム過激派「マウテ派」との交戦が起き、戒厳令が出された影響で去年より37％減少しました。
「モドゥツアー」は、旅行商品や航空券の予約状況からして、ことしも海外旅行のピークは、今月末から来月初めまでになるとみています。