韓国では鳥インフルエンザの影響で食用卵が値上がりし、外国産の卵やヒヨコの輸入が相次いでいますが、スペインからも採卵鶏のヒヨコが輸入されることになりました。
韓国時間の12日、スペインから仁川国際空港に到着したヒヨコは計13万羽で、来月までに計47万羽が輸入されるものとみられています。
ことしに入り、鳥インフルエンザによる被害を受けた養鶏農家を中心に外国産のヒヨコを輸入するケースが増え、これまでオランダなどから輸入されていますが、スペイン産のヒヨコが輸入されたのは今回が初めてです。
一方、今月から韓国に輸入され始めたタイ産の卵は、今週も130万個が追加で輸入される見通しですが、当初1週間に200万個と予想されていた輸入量に比べて数量が少なく、依然として卵価格の引き下げにはつながらないものとみられています。これは、韓国であまり馴染みのないタイ産の卵の品質について消費者から疑問がある上、外国産卵への需要がはっきりしていないため、流通メーカーが輸入量を増やそうとしていないためだとみられています。
鳥インフルエンザの影響で経営が苦しい国内の養鶏産業が回復するまでには少なくとも6か月はかかるとみられており、卵価格の高騰は来年まで続くとみられています。